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皆さんこんにちは!
株式会社ヒューマンライフ、更新担当の中西です。
目次
解体工事は、建築物の終わりを担う一方で、新しい都市づくりの出発点でもあります。
しかしその現場には、粉じん・騒音・廃棄物といった多くの環境問題が絡んでおり、住民・行政・工事業者の三者が「どう共存していくか」という問いを突きつけられています。
今回は、解体工事の現場で直面する「環境」に関する課題を、以下の4つの視点から詳しく解説します。
解体工事で避けて通れないのが、「音」と「揺れ」の問題です。
ブレーカーによるコンクリートの破砕音
油圧ショベル・クレーンなどの重機音
床・壁・基礎解体時の振動による住居被害
これらは、作業時間や機材選定によって大きく差が出る部分です。
現在では、下記のような対応策が広く取られています:
作業時間帯の制限(8:00〜17:00等)
防音パネル・防音シートの設置
近隣説明会や案内チラシによる情報提供
地域住民とのトラブルを防ぐためにも、丁寧な事前対応と共感的な説明が、環境配慮の第一歩となります。
解体中に舞い上がる粉じんは、健康被害や視界不良の要因となる深刻な問題です。
特に問題視されているのが、**アスベスト(石綿)**を含む建材の解体作業です。
1970〜1990年代に建てられた多くの建物にはアスベスト含有建材が使用されている
吸い込むことで、中皮腫や肺がんの原因に
法律により、事前調査と専門業者による適切な除去作業が義務化
また、粉じん対策として:
散水・ミスト噴霧装置の使用
防塵ネットの設置
バキューム車による場内吸引
などが実施されています。今や「見えない汚染」への対策が、業者の信頼を左右する時代です。
解体現場では、膨大な量の廃棄物が発生します。
木くず・コンクリート・鉄筋・石膏ボード・断熱材・プラスチック
電線・給排水配管・サッシなどの金属類
住宅設備機器(浴槽・トイレ・キッチンなど)
これらを適切に分別し、リサイクル・再資源化することが義務化されています(建設リサイクル法)。
環境配慮型の業者では、廃棄物の:
場内仮置きと色分け管理
中間処理施設との連携
マニフェスト(管理票)による追跡記録
を徹底することで、循環型社会の一端を担っています。
重機・ダンプトラック・コンプレッサーといった機械の稼働には、多くの燃料が使われます。
解体現場で発生する二酸化炭素(CO₂)排出量
騒音・臭気の発生源としてのディーゼルエンジン
粉じん以外にも、気候変動への間接的な影響
最近では「バイオディーゼル燃料の導入」「電動重機の活用」など、環境負荷低減への取り組みが始まっています。
解体工事の現場は、建物を“壊す”だけの作業ではありません。
地域の環境・人々の健康・未来の資源をどう守るかという多面的な課題を背負った現場です。
次回は、こうした環境をふまえた上で、今後の解体工事業界がどこに向かっていくのか、未来の姿を描いていきます。
次回もお楽しみに!
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